応募部門:ライフスタイル
作品名 :Vinyl Collections
製作者 :関口雅治
作品概要:DiscogsのAPIを利用し、購入したレコードのリリース情報を検索しながら、管理するためのカスタムAppになります。
レコードは日本盤、アメリカ盤等を複数の情報があり、個人で探しながら管理することは難しく手間がかかります。そこでDiscogsのAPIを利用し、リリース情報を検索しながら、個人のコレクション管理ができると思い、作成してみました。
また、NFCタグに購入日、値段、店舗等の購入履歴を記録し、レコードカバーにタグを貼り付けて管理することで、レコードの購入履歴をデータとして取り込むことも可能です。
この機能はレコードのジャケットを保護するカバーをつけているのですが、レコードを替える時に、どのカバーがわからなくなるのを防ぐためと、レコードの再生回数を記録できると便利だと思い、実装してみました。
カスタムAppの解説
80年代の伊を中心に世界のデザイン・建築に影響を及ぼしたデザイン集団「メンフィス」のデザインをコンセプトにした、「レコード盤」コレクション管理アプリ。 個人的にテンション上がるキーワード揃いです! ◎ポイント
①世界中の音楽レーベルとアーティスト情報が集まるデータベースサイト「Discogs」からAPIで情報取得
②NFCタグ x iPhoneで購入/再生履歴を管理
カスタムAppの設計
テーブル/リレーション
1) MENU & 処理用テーブル
2) レコード盤の基本情報用のテーブル
3) 「Discogs」の検索結果を表示するテーブル
4) レコード盤の曲情報のテーブル
5) NFCを活用してiPhoneで購入/再生履歴を残す事を前提としたテーブル
シンプル!
スクリプト
スクリプトの目的、工程ごとにコメントを残されていて、他の方が見ても分かりやすいスクリプトです。「検証用」「削除予定」というスクリプトも残ってますが、個人的には過程を辿れる(&消す勇気がない)ので分かるような形で残すのは賛成です。
その他テクニック
レコードジャケットにNFCタグを貼り付け、iPhoneをかざす事で再生履歴を記録できて、どの店舗で購入したかなどを記録する事も可能です。
どのコンディションのレコードをどの店舗で幾らで購入したか...これは非常に重要な情報ですよね。
いやいや、何よりもやっぱりレイアウトですね。
全部既存の画像をレイアウトに載せてるのかと思いましたが違うんです、全てFileMakerの図形ツールで描いてます...センスがスゴすぎです!
ただそれらをグループ化してボタンにしているので、画像の上をピンポイントでタップしないと反応しないので、透明オブジェクトを重ねるなどでボタン化した方が、ユーザーとしてはストレスないかと思います。
凝りすぎたレイアウトゆえに操作が難しいというのが残念...! どこを押したらどうなるのか...ちょっとした忍者屋敷のようです。操作マニュアルを付けて下さったので私たちは分かりましたが、やはりAppとしてはある程度初見でも使える導線を考慮して欲しいです。 せっかくの便利な機能(買ったレコードの情報を取得できるスクリプトとか)を使って貰らう為にも、もう少し画面の中での誘導も欲しい所です。
あとレイアウトに合ったフォントを指定されているのも拘りポイントかとは思いますが、一般的なiPad(FileMaker Go)のフォント「ヒラギノ角ゴ ProN」「Helvetica」は最低限に考慮して、少し余裕のあるフィールド幅にされるとさらに良いかと思います。
感想
恥ずかしながらDiscogsがAPI出していたのを知らなかった...良い情報を頂きました! レコードジャケットの保護用PP袋にNFCタグを貼り付けるというのも良いアイデアですね。レコードならではの"聴く儀式"があるからこそ生きる機能だなと共感しました。 個人的な意見ですが...NFC読み込んだ時にお気に入りTrackが見れる機能が欲しいです(笑) レコジャケにシール貼ったりメモしたり、盤にシール貼るのは抵抗あるので。
あとあと...せっかくの格好いいトップ画面なので、iPhone以外の端末でファイルを開いた時にトップ画面を経由して欲しいです!
審査結果
予選落選
改修ポイント
ごめんなさい....ハードル高いのは承知ですが、是非このメンフィスのデザインを上手く活用して、マニュアル見なくても分かるUI/UXにチャレンジして欲しいです! 例えば「✕」はどうしても「削除」だったり「ウインドウ閉じる」と思われてしまうし、「◯」が並んでると「メニュー?」「ナビゲーション?」って思ってしまいます。 いわゆる一般的なUIデザインのお作法を考慮しつつ、このデザインでHackすることが唯一無二なAppへの道なんじゃないか....と願いを込めました!
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