応募部門:仕事効率化
作品名 :FIRMS
製作者 :三九楽二二騎
作品概要:ファッション製品の検品現場において通常手書きで記録される製品情報、不良内容、不良箇所をFileMakerGoとレシートプリンターを使うことで業務効率化と筆記具による汚れを防ぐことが出来る。
iPhoneでは等倍フォントを気軽に使うことが出来ないため、プリントイメージを表示するためレシートプリンターの文字数に合わせてフィールドを縦横敷き詰めて表示させました。レシートプリンターでのプリントアウトはFileMakerから直接行うには技術的、コスト的にもハードルが高くなるため、FileMakerGoの文字データをコピー、レシートプリンターのアプリにペーストすることで解決しました。
入力したデータを思ったように扱い出力することが次の課題です。
システム開発であればもっとスマートな内容に出来るのでしょうが初心者レベルの私でもアイディアさえあれば無理矢理でもやりたいことが出来てしまうFileMakerは業務になくてはならないものです。
カスタムAppの解説
在庫数量と検品時の不良箇所を書き込めるという事で実用性が高そうなアプリです。
また、アパレル系の作者様のセンスの良いデザインが好印象。
黒を基調としたデザインでカッコイイ。
ブログの背景と被ってしまうのでこれは実際にダウンロードしてもらうといいと思います。
登録画面
iPhoneのカメラで商品写真とバーコードが登録できます。
こういうアプリに置いてバーコードとデータベースって相性いいなと実感できます。
どうやら何かチェック漏れ
予選ではこういうところは悪い点になります。
在庫や不良種類など入力する画面
在庫数を入力するボタンなどは単位ごとにあって便利。
アイコンで不良の種類を呼び出して入力するのが可愛らしい。
それ以外はちょっとアイコンのイメージ通りの動作をしているか掴みにくいです。
アスキーアートを利用した不良箇所指示画面
外部アプリに頼る事なく、不良箇所を図示できるナイスアイデア!
こういうケースだとどうしても何らかのドローツール系を検討しがちですが、これなら単体でも表現できますね。
アドオンやWebビューアももちろん良い手だとは思いますが、こういう方法論を引き出しの一つに持っておくに越したことはありません。
カスタムAppの設計
テーブル
日本語と英語と混ざってるのですが、何かのアプリからの切り出しだからでしょうか。
テーブル見る限りは、何らかの言語対応になっていたようです。
リレーション
カラーリングされてわかりやすく整理されています。
やっぱり言語対応がなされてる様子。
スクリプト
iOSのキーボードの有効化は知っておくと有効だと思います。
その他、様々なスクリプトがあるのですが、どうやら機能しないものもあるので整理して置かれる方が良いかと思います。
感想
バーコードとデータベースという相性の良い組み合わせを活用するのにうってつけの現場と業務内容なので実用性は高いと思います。
ただ所々操作が分かりにくい箇所がありました。
不良箇所の指示のところなど、アイコンがレコードのコピーなのか、クリップボードにコピーなのか誤解を受けてしまいそう。
ヘルプなり簡易マニュアルなどあった方が良いと思います。
もしくは印刷画面のところのようにレイアウトに解説しちゃうとか。
アスキーアートで不良箇所を表現、印刷するなどナイスなアイデアも見られて良いと思います。
印刷は今はプリンターアプリにコピペですが、Print AssistというFileMaker Goとの連携を前提としたアプリもあります。
こちらと連携されるのも便利でしょう。
予選の条件である品質という点で、不具合箇所さえなければ、、、というところでしょうか。あとは恐らく業務をよく知らない方でも操作できるようなガイドがあるとなお良いと思います。
その他、NFCの読み取りも可能にしてみるとか、場合によっては商品写真の機械学習も活用できそうです。機械学習はこういった場に公開は難しいと思うので社内でご活用のアイデアの一つとして受け取ってもらえれば幸いです。
審査結果
予選落選
改修ポイント
・まずは不具合の削除
・操作用のヘルプはあった方が良いかと思います。
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